
「タマリンド」というマメ科のトロピカルフルーツがあります。
これはタマリンドの木になる実で、樹木は高さ20m以上の常緑高木です。
街路樹としても利用されているのでインドやタイではポピュラーな樹木ですが、果樹園ももちろんあります。
果実名のタマリンドはアラブ語で「インドのナツメヤシ」という意味ですが、原産は南アジアやアフリカなので、インドに伝わったときに名付けられたのかもしれません。別名はチョウセンモダマです。
タマリンドは茶色のさやのエンドウマメのように見えますが、さやの幅は2~2.5㎝、長さは大きいもので15cmほどあります。
さやは硬いのですが、簡単に割れます。そして、中には種子があり、そのまわりは黒っぽい果肉で覆われています。
この果肉はねっとりとしていて柔らかく、甘みの強いものはまるで硬めのゼリーやドライフルーツのような感じです。
もともとタマリンドの果肉は酸味が強いので、果肉を水に浸して溶かしソース状にしたものを料理の酸味付けに使います。
インドやタイではタマリンドの果肉をペースト状にした加工品が売られており、日本で買えるのもこのようなペースト商品です。
また砂糖で煮てお菓子に使うのも一般的です。
メキシコではこの果肉と種子をそのまま水で煮て、その煮汁に砂糖を加え、甘酸っぱい飲み物にして楽しみます。タイでは甘いタマリンドが開発され、生で食べることが増えているとか。
種子も、そのまま油で揚げたり煎ったりすると、ピーナッツのようにおいしく食べられます。
さらに、粉にして調理することもあります。
また樹皮は強壮剤などに、樹木は家具などに使われます。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によると、インドでは果肉でチャツネを作り、インドのマクドナルドではタマリンドソースが用意されているとか。
日本では生で見ることのないフルーツですが、タイやインド、メキシコなどに行ったら、ぜひ食べてみてください。
参考文献『東南アジア市場図鑑 植物篇』(弘文堂、2001年)
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